Diaros Interstellar Trailbrazer

Azimuth Biotech社（旧Taurus Mining Ventures）、及びSalvationと名乗る人物がHIP 22460星系で進めていた超兵器「Proteus Wave」発動によるThargoid殲滅作戦は、兵器の想定外の動作が起こり失敗に終わった。

パイロット連合は、HIP 22460星系は完全にThargoid勢力に制圧され、非常に危険な状況にあるとして、当宙域へは侵入しないこと、生き残ったパイロットについては直ちに離脱するよう、緊急回線を通じて直接通達を行っている。

Proteus WaveによるThargoid殲滅作戦は、Azimuth Biotech社による長期にわたる資材輸送イニシアティブを経て、数多くの努力と犠牲を払いながら進められてきた計画だった。

銀河系へ放送されていた映像によれば、HIP 22460星系に存在する巨大なThargoid Siteで建造されたProteus Waveは無事に起動し、一度は星系内のすべてのThargoid艦船を停止させることに成功したものの、その後突如としてProteus WaveはThargoid特有の周波を持つ強力なパルス波を放出、人類側のすべての艦船の機能を停止させ、その後機能を復旧させたThargoid艦船により人類側の艦船が瞬く間に破壊したとのこと。

状況確認のため当星系へ向かったCMDR ATHSEARによれば、Thargoidからのハイパースペースジャンプの妨害を始め、通常空間においてもThargoid艦船からの襲撃を受けたため、詳細な調査はできずにただちに引き返すことになったと報告している。

報告の中で、Azimuth Biotech社が派遣していた旗艦「Bright Sentinel」、及び「Heart of Taurus」は轟沈、各国が派遣していた対異星体特殊部隊も通信途絶しており、現宙域において生存者の存在は絶望的であるとも伝えた。

また、想定外の動作を起こしたProteus Waveの影響によるものかは不明だが、当宙域ではGuardian技術を使用した装備に異常な負荷がかかり、動作不能になるほどに激しく損傷したという。

今後、このProteus Waveがどのような影響を及ぼすか不明であり、またThargoid勢力の活動が活発になることが懸念されるため、各国は原因究明と防衛体制の強化を急いでいる。